OPINIONS SPSSユーザー紹介
Vol.40 アンケートデータの蓄積を活用して
高井和久氏
マイボイスコム株式会社 代表取締役社長
当社は伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで1999年に設立し、ネットリサーチを中心にリサーチサービスを提供しています。ネットリサーチはリサーチ手法の1つとして定着していますが、11年前は「ネットリサーチって何?」という時代でしたので、ネットリサーチの有効性の検証と、情報発信のため毎月、自主アンケートを実施することにしました。
自主アンケートは設立前の98年7月から137ヶ月(11年間)、毎月10テーマほど行っています。食品や住宅、流通、通信、金融、季節の催事、ライフスタイル等の身近な生活テーマで、これまでに1,100件を超える調査を実施しています。それも毎月、5万人規模で回収し、1人に4テーマをランダム表示する形式で、1テーマで1万~1.5万人の大規模データがあるのが特徴です。
この大量の生活者データを有効に使っていただくため、先月から「アンケートデータベース(MyEL ミエル)」を始めました。下記に登録すると全ての調査概要がご覧頂けます。
(アンケート一覧) http://myel.myvoice.jp/user_data/list_all.php
(アンケートデータベース(MyEL)) http://myel.myvoice.jp/
アンケートデータも同一のパネル環境で「11年間×1,100テーマ×1万件超」の蓄積になると色々と面白い分析ができます。
1つは過去に遡ったサンプリングと分析が可能になります。例えば7~8年前の「ビールの飲用調査」から、Aブランドの愛飲者を抽出して、現在の愛飲ブランドをWebアンケートで答えてもらうと、ブランドスィッチの実態と原因が分析できます。
2つ目は、複数の調査データを組み合わせてデータマイニングを行うことで新たな仮説検証ができます。先日、福岡大学の太宰講師が「雑誌の講読」と「金融商品投資」の2テーマの結合データ(約3,300件)をSPSSの決定木で分析したら、雑誌購読者と金融投資者に興味深い関連性があることが分かりました。
また、慶應大学の清水教授が研究している新しいライフスタイル分析「目利き・死神」のパネル構築も進めていて、「目利き・死神」×「MyEL」で商品ブランド力の推移を予測できないかという研究への協力も始めました。
MyELは、お手元のパソコンに回答データ、集計データ、レポートがダウンロードできます。こちらは全てSPSSで集計していますので、SPSSユーザーだと言って頂ければ、特別に「SPSSファイル」でもご提供いたします。
当社のアンケートデータベース(MyEL)が、皆様の消費者行動の研究や、マーケティングのお役に立てれば幸いです。
高井和久氏
マイボイスコム株式会社 代表取締役社長
1986年㈱CRC総合研究所(現 伊藤忠テクノソリューションズ㈱)入社後、社会調査や産業調査、マーケティング調査に従事、その後、1998年からネットリサーチの検証実験を始めて、CRC総合研究所の社内ベンチャー制度で、1999年にマイボイスコム㈱を設立し、代表取締役社長に就任
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